コンテンツ・作品

フランソワ・トリュフォー『恋のエチュード』

トリュフォー後期のラブロマンス。映画はやっぱり演出だ。 名ゼリフも多い。 クロードとミュリエルが夜の階段で… 「なぜ触れるの?」 「君がこの世に生きているから」 他の男性に移り気なアンがクロードに対して… 「あなたから離れている私は別人なのよ」 「…

新海誠『秒速5センチメートル』

動画メモ 久しぶりに見ようと思ったら(特に高画質版は)ばかすか消されまくっていた。現状で高画質うpされているのを見つけたので、ニコニコのうp主のマイリストをリンク。http://www.nicovideo.jp/mylist/7983051 人物投影による神話作用/反作用 『秒速……

相対性理論『地獄先生』のPV

冨永昌敬監督が撮っていてビビった。 冨永監督の映画は『パビリオン山椒魚』から商業化し過ぎて以降あんまり観る気がしなくなってしまってけど、できればこういうマイナーフェティッシュのまま行ってほしい。今年は短編と太宰の『パンドラの匣』を映画化して…

少女漫画と再帰性

「少女」は再帰しない 矢沢あいの『天使なんかじゃない』(以下『天ない』)は、内容の面白さもさることながら、漫画における「キャラ」の歴史的にみても、少女漫画のフォーマットの中に、なぜか「ヤンキー(極めてライトなヤンキー像だが)」や「ツンデレ(…

JUDY AND MARY『LOVER SOUL』のPV

映像の中で人が横たわるということ JUDY AND MARYの13枚目のシングル『LOVER SOUL』のプロモーションビデオは、雪原の中に真っ赤なワンピースを着たYUKIが横たわってずっとうたを歌っている、簡単に言えばただそれだけの映像である。降り積もる雪に埋もれて…

『パタリロ!』がすごい

こないだ友達と渋谷で会って、なんのとりあわせかわからないけど「マリアの心臓」と「たばこと塩の博物館」に連れて行かれ、最後に『パタリロ!』が面白いから必ず読むように、と捨て台詞のように言われて別れて、ちょっと気になったので読んでみた。 調べて…

旅より旅番組を

テレビで旅番組を見ることが多いなとふと思った。ていうか気づけば見ているテレビはほぼ旅番組なんじゃないかと思うくらい最近旅番組しか見てない。いやしかし日本の旅番組はきっとよく出来てる(外国と比べたことないけど)。 わたくしたまに見る旅番組。 …

Winning Eleven 2009

『ウイニングイレブン2009』を友達が手みやげに買って来てくれたので、さっそくやってみる。 各国の登録選手や細かい機能のバージョンアップはさておき、何よりPS3ならではの3Dグラフィックとカメラワークのスペックがすごい。シュートシーンのリプレイ、試…

佐々木敦『(H)EAR——ポスト・サイレンスの諸相』

雑誌やラジオやネットで佐々木さんの言葉にあたることは間々あるけど実は彼の著書を読んだのはこれが初めて。大抵本は通勤と帰宅のあいだにiPodを聴きながら電車の中で読んでいるのだけど、読み始めは「これはポップスやロックとか聴きながらは無理だ」と思…

Nadegata Instant Party @Akasaka Art Flower

大学の先輩で、現代アートのキュレーションをやっている橋本誠さんの仕事(寿町での荷下ろし)を手伝ったあと、『Akasaka Art Flower』で開催されているイベントのひとつ、『Nadegata Instant Party』に連れられて行ってきました。小沢剛やパラモデルの作品…

本谷有希子と梅佳代のラジオトーク

文化系トークラジオ『Life』は、2回目くらいから「佐々木敦のネチネチした喋りがキモくて逆にそそる」という症候群に陥り、病み付きになります。毎週分Podcstで聴いています。 その『Life』のスピンオフ企画で、本谷有希子がパーソナリティをつとめる回があ…

青山剛昌『剣勇伝説 YAIBA』(アニメ版)

懐かしすぎて全52話一気に見てもた。アニメ版のいいところ BGMが神 声優陣が豪華 鬼丸ツンデレ二割増 月星人かっこよさ五割増 アニメ版のザンネンなところ 泣けるシーンが省略 エッチなシーンが省略 戦闘シーンが割愛 エメラルドが出てこない(死活問題) 『…

スロウライダー『Adam:ski』

スロウライダーの舞台『Adam:ski』は、もう死んでしまってこの世に居ない、“先生”と呼ばれるある不在の人物(=折口信夫がモデルになっている)の書斎跡で派生する関係性のホラーだった。“先生”の死後、弟子であり大学の教え子であった4人の男たちが、書き…